エビリファイは、統合失調症に効果のある薬で、抗精神病薬という種類に属する薬です。

主に、統合失調症の「妄想」や「幻覚」といった症状が出たときに使用されますが、他の精神病にも有効である多様な効果があるため、「うつ病」、「双極性障害」などの治療にも使用されることがあります。

またエビリファイは、安全性が高い薬としても注目されており、他の抗精神病薬であらわれやすい眠気や体重増加などの副作用がでにくいといった特徴があります。

この記事では、エビリファイとはどのような薬なのか、またどのような効果や副作用があるのかを見ていきたいと思います。

 

統合失調症に対するエビリファイの効果

薬に疑問を持つ人形

統合失調症は脳の情報伝達系の不調によって次のような二つの症状があらわれます。

 

・妄想、幻覚、幻聴などがあらわれる「陽性症状」

・無感情、意欲低下、自閉などがあらわれる「陰性症状」

 

このような症状は、脳内の神経伝達物質の一つである「ドーパミン」の過剰分泌や減少により引き起こされます。

エビリファイはこの「陽性症状」と「陰性症状」のどちらの症状にも効果があるとされ、これはエビリファイに含まれる「アリピプラゾール」という有効成分によってドーパミンの量を調整しバランスを整えることにより症状を改善してくれます。

 

エビリファイの半減期について

 

半減期とは、薬の血中濃度が半分になるまでにかかる時間のことを言います。

血中濃度が半減すると、使用している薬の効果はある程度なくなると考えており、半減期を知ることでその薬の効果がえられる時間や、作用している時間を知るための目安になります。

細かく言えば半減期と作用時間は違ってはくるのですが、おおよそ同じを考えてよいと言われています。

また薬の効果時間や作用時間もそうなのですが、身体から薬が抜けていくスピードは人によって異なるため、半減期は使用する薬を選択するための「一つの目安」と考えるのがよいでしょう。

 

エビリファイの効果時間について

砂時計

エビリファイは、使用してから3.5時間~4時間ほどで薬の血中濃度が最高値(薬が一番効いている状態)になり、半減期は約61時間とされています。

先述しましたが、半減期は必ずしも作用時間と同じではありません。

ですがおおよそ一致していると考えてよいので、エビリファイは一日一回の服用でも丸一日は効果が持続すると考えられています。

このようにエビリファイは半減期が長く、服用する回数が少なくて済むというメリットがあるお薬ですが、反対にデメリットもあります。

お薬の効果が長く続くということは、それだけ身体から薬が抜けにくいということです。

エビリファイは副作用がでにくいお薬ではありますが、絶対に出ないというわけではなく、もし副作用が出た場合はその副作用が長く続いていてしまう可能性があるのです。


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エビリファイの副作用とは

頭痛に悩む女性

統合失調症の薬である抗精神病薬は副作用が多くみられますが、その中でもエビリファイに関しては比較的副作用が少ないと言われています。

ですが、副作用でた場合は、眠気、注意散漫、運動能力低下といったものや、またアカシジアと言われる症状が出現することがあります。

 

アカシジアの主な症状

・そわそわする

・じっとしてられない

・ずっと歩き回る

・立っていると足踏みをしてしまう

・舌がでっぱなしになる

・じっと座っている

 

このようなものがあげられます。

また、そのような症状がでることから、アカシジアは別名「静座不能症」や「着座不能症」とも呼ばれることがあります。

 

重篤な副作用

・痙攣(けいれん)

・横紋筋融解症

・無顆粒球症

・悪性症候群

・アナフィラキシーショック

・遅発性ジスキネジア

 

こうしたエビリファイの重篤な副作用はめったに現れることはありませんが、稀にこういった副作用がでることもあります。

 

その他の副作用

・手足のふるえ

・こわばり

・不安感

・頭痛

・めまい

・吐き気

・便秘

・体重増加

・血糖値の変動

 

血糖値の変動がおこることは稀ですが、変動がおきた場合「意識が薄れる」や「強い脱力感」といったものがあらわれます。

 

関連記事

統合失調症の薬をやめたら危険?副作用や対処法について

 

エビリファイの体重増加、減少について

体重計

精神病で用いられる薬では、体重が増加する副作用がよく見れれます。

ですがエビリファイは他の抗精神病薬と比べ、比較的そのような副作用が起こりにくい薬です。

 

体重が気になる・・・。

これ以上太りたくない・・・。

 

こんな人にはうってつけの薬ですね。

この体重増加が起こりにくい理由は、他の精神病薬に比べて抗ヒスタミン作用やセロトニンを遮断する作用が弱いためだど言われています。

ですが体重増加が絶対に起こらなのか、というと絶対とは言い切れません。

太ってしまった場合は、毎日の食生活などの生活習慣の改善や、薬を減らしたり変更するといったことを試していく必要があります。

 

エビリファイを飲む間隔とは

時計

エビリファイの半減期は61時間ほどとお伝えしましたが、それでは「薬は毎日飲まなくてよいのでは?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?

半減期から見ても確かに2日に1回の使用でも安定した効果はえられそうですが、実情2日1回の使用頻度にしてしまうと「飲み忘れ」が多くなってしまうため、添付文書的では1日1回投与となっています。

お薬を減薬する際には「2日に1回、または3日に1回の服薬にしてください」と指導されることもあります。

ですが、やはり1日1回の服薬よりも、指示通りにお薬を飲めない患者さんが多くなってしまう傾向があるようです。

 

エビリファイの使用量について

計量カップ

エビリファイは、はじめにお伝えしたように統合失調症以外の病気にも使われることがあります。

うつ病や双極性障害にも使用されることがあり、また、それぞれの病気によっても使う量が違ってきます。

ではなぜ、病気によって使用量が変わってくるのか?

エビリファイは使用する量によって、ドーパミンの制御することも増加させることもできるからです。

使用量が多ければドーパミンを制御する働きがあり、使用量が少なければ逆にドーパミンを増やす働きがあります。

統合失調症はドーパミンを減らす必要がある病気ですので、基本的には多くの量を使用します。

目安としては、次の通りです。

 

・一日6mg~24mg

・一日の上限は30mg

 

また、エビリファイには

 

・錠剤タイプ

・こなぐすりタイプ

・液剤タイプ

・水なしでもの飲めるCD錠タイプ

 

このように様々なタイプがあります。

服用方法などは、年齢やどのような症状がでているかによっても変わってきますので、自己判断ではおこなわず医師に相談、確認をしてください

 

エビリファイを飲む際の注意点

注意

エビリファイを使用するにあたっていくつか注意しておきたいことがあります。

それは服用してから2週間は薬を増やさないこと。

またしっかり併用してはいけないものを知っておくことです。

特に併用してはいけないもの、いわゆる飲み合わせには非常に注意が必要です。

エビリファイと併用してはいけないものは次の通りです。

 

・アルコール

・降圧剤

・麻酔剤

・バルビツール酸誘導体

・中枢神経制御済

・イトラコナゾール

・クラリスロマイシン

・ドパミン作動薬

・カルバマゼピン

・レボドパ製剤

・ボスミン(アドレナリン)

 

特に最後の「ボスミン」は併用禁忌とされておりますので、絶対に併用はしないよう注意してください。

また、

 

・肝臓の病気

・てんかん

・心疾患

・血管疾患

 

このような疾患がある人は症状を悪化させてしまう可能性がありますので、しっかり医師に伝えましょう。

 

おわりに

 

このようにエビリファイは統合失調症の薬としては効果的で副作用の少ないものではあるのですが、欠点があるとすればそれは薬の値段が高いということです。

なるべく安い値段で購入するために、最近では海外から輸入代行業者を利用してジェネリック医薬品を購入する人も増えているようですね。

ですが、そのような際は副作用に十分注意することが必要ですので、気をつけるように心がけてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。