咳や発熱で風邪だろうと思い、自然に治るのを待って様子を見ていたが、数週間経っても咳だけが止まらずに続いている。

このような症状がある人はもしかしたら「気管支炎」もしくは「喘息」かもしれません。

気管支炎と喘息は、激しい咳、息切れ、痰のからみなど、似ている症状があらわれることがあります。

ですがこの二つは全く違う病気で、気管支炎になったから喘息になったりなどはしません。

 

ではこの気管支炎と喘息、どう違うのでしょうか?

病態が違うと当然のことながら治療方法なども異なってきます。

この記事では「気管支炎と喘息の治し方について」見ていきたいと思います。

 

気管支炎

マスクとウイルス

気管支炎は肺に空気をおくる役割をする気管から枝分かれしている太めの気道(気管支)に炎症が起こっている状態を指します。

この炎症を起こす原因は90%がウイルス感染によるものと言われ、炎症を起こすことによって痰のからんだひどい咳症状を伴い、場合によっては「ぜーぜー、ひーひー」といった喘息に似た症状があらわれます。

 

気管支炎の原因となるウイルスとは

 

・アデノウイルス

・インフルエンザウイルス

・RSウイルス

・マイコプラズマ肺炎

・クラミジア

 

このような病原体です。

 

また、気管支炎といっても様々な種類があり

 

・気管から枝分かれした太めの気道に炎症が起きる急性気管支炎

・生後18ヵ月未満の乳児が発症する細気管支に炎症をおこす細気管支炎

・急性気管支炎の仲間に入るが、喘息とよく似た症状の出る喘息性気管支炎

・マイコプラズマという菌に感染しておこるマイコプラズマ気管支炎

・原因不明の咳や痰症状が長く続く状態の慢性気管支炎

 

このように分けられています。

特に急性気管支炎の仲間に入る喘息性気管支炎は、その名の通り喘息に似た症状(ゼーゼー、ヒーヒというような音)がでることからこの名前が付けられています。

この音はある程度広いところから出る音はゼイゼイという低い音。

細い気管支から出る音はヒーヒーと高めの音になります。

この喘息性気管支炎は呼吸が苦しくなることもあり、小さい赤ちゃんではミルクやお乳が飲めなくなってしまうこともあります。

その場合は、入院する必要がでてくることがあります。

 

気管支炎の治療について

気管支炎の治療は、気管支炎自体に効く薬というのはないため対症療法が中心となっております。

主に自分自身の免疫力(体力)を上げての自然治癒が一般的な治療となりますが、咳や痰がひどい時には咳を咳を止める薬や、痰を切る去痰薬などの薬を処方されることがあります。

 

そして咳、発熱が長く続いている場合には、肺炎を発症していないかを確認するために胸部のX線(レントゲン)検査がおこなわれます。

肺炎の疑いがないと判断されると、気管支炎と診断されるようですね。

 

気管支炎の予防

気管支炎のほとんどはウイルス感染によるものがほとんどですので、まずはウイルス対策をすることが最大の予防になります。

外出する時にはなるべくマスクをつけたり、帰ってきたら手洗いうがいをしっかりするなど基本的はことではありますが、これをやるかやらないかだけで感染率は大きく変わってきます。

また部屋が乾燥している時には湿度にも注意して、加湿器などで湿度を保ちましょう。

 

 

喘息(気管支喘息)

マスクをするパグ

喘息、また気管支喘息は主にアレルギーが原因で、気管支(気道)に慢性的に炎症がおきている状態を言います。

炎症がおきることで気管支の内腔が狭まって刺激に敏感になってしまい、咳、痰、呼吸困難の症状がでてきてしまいます。

原因としては主に、アレルゲンと呼ばれるタンパク質を体内に吸入することでアレルギー反応が生じます。

 

アレルゲンの元になる代表的なものとしては

 

・花粉

・ハウスダスト

・ペットのふけ

・ダニ

・卵

・牛乳

・そば

・落花生

 

などがあげられます。

 

喘息の治療について

喘息は気管支炎とは発症の原因が違うため、治療方法も異なってきます。

喘息の治療では、喘息発作を軽減させることと、炎症を抑えてコントロールすることを目的とします。

発作を軽減させるためには気管支を広げる薬を使用し、炎症のコントロールにはステロイド薬を使用します。

外来で十分な効果がでない場合は、入院しての治療となることもあります。

特に小さいお子さんや高齢者の方は、喘息発作から呼吸困難になってしまうこともあるので注意して様子をうかがい、症状がひどい時にははやめに病院で診てもらいましょう。

 

喘息の予防について

喘息を予防するには先ほどお伝えした、アレルゲンの元となるものをなるべく吸入しないようにすることが必要です。

 

マスクを着用して、できるだけ花粉などを吸わないようにすること。

定期的に布団カバーの洗濯や、部屋の掃除をしてダニやホコリを遠ざけましょう。

掃除をする時は、窓を開けてしっかりと換気をすること。

ペットが原因で喘息をおこしている可能性がある時、また症状ひどい場合は親戚や知り合いなどに頼んで、症状が落ち着くまで預かってもらうなど対処を立てましょう。

また、たばこは気道を刺激して粘膜を傷つけてしまうことがあるので、たばこを吸っている人はなるべく吸わないようにするのが賢明です。

 

まとめ

 

このように気管支炎と喘息は、同じように気管支に炎症をおこすので似たような症状がでることがありますが、炎症を起こす原因は異なるため治療や予防方法は違ってきます。

 

気管支炎にも喘息にも言えることなのですが、特に気をつけてほしいのが、小さいお子さんが発症した場合はしっかり様子を見てあげることです。

先述しましたが、症状がひどい時は呼吸困難を起こすことがあります。

咳がひどいのに「ゆっくりさせとけば治るだろう」と長時間一人にさせてしまうことがないようにしましょう。

子供部屋で一人で寝かす場合は、ちょくちょく様子を見に行ってあげてください。

 

以上が気管支炎と喘息の治し方の記事となります。

最後まで読んでいただいき、ありがとうございました。