激しい咳が出る。

よく息切れをしてしまう。

痰がからんでうっとおしい。

このような症状は気管支炎にも喘息にもみられ、この二つの疾患はよく似ている症状があらわれることが多いです。

また、気管支炎から喘息になるの?という疑問も持っている人もおられるようですね。

ですがこの二つの病気、まったく違うものなんです。

この記事では、気管支炎と喘息の違い。

また、その二つの病態についてお伝えしていきたいと思います。

 

気管支炎の病態

 

まず、気管支炎というのはウイルスや細菌によっておこるもので、喘息のようにアレルギーなどが原因でおこるものとはまったく異なります。

気管支炎の主な原因は90%がウイルス感染によるものと言われ、主にインフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどのウイルスや、マイコプラズマなどの病原体、百日咳菌といった細菌によって気管支に炎症をおこします。

また、ウイルスや細菌以外が原因である「慢性気管支炎」という気管支炎は、大気汚染やタバコ、タバコの煙が主な炎症をおこす原因となっています。

 

気管支炎はこじらせてしまうと肺炎に移行してしまうことがあり、また原因がウイルス感染である場合は飛沫などによって感染する可能性があるので注意が必要になってきます。

このように気管支炎は、肺炎に発展してしまうことはあっても喘息になることはありません。

 

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喘息の病態

 

気道に炎症がおこることによって咳症状などの症状がでるという点は気管支炎と同じですが、ウイルス感染や細菌が原因で炎症をおこす気管支炎に対し、喘息は主にアレルギー反応によって炎症が起こります。

アレルギー反応とは、「免疫反応」という身体を守ろうとする反応が過剰に働いてしまい起こります。

本来「免疫反応」は有害な物質(ウイルスや細菌)が体内に侵入してきた時にやっつける役目をするのですが、無害な物質(動物の毛やハウスダスト等)も悪いものと認識してしまい、排除してしまおうと過剰反応し発作としてあらわれます。

また「喘息は遺伝する」と思っている方が多いようですが、喘息そのものは遺伝しません。

ただしアレルギー体質が遺伝してしまうことはあり、喘息の患者さんの6割ほどは「家族の誰かが喘息である」といったケースがあるようで、喘息が遺伝したように勘違いされるようです。

また、小さいお子さんなどにおこる小児喘息の場合、7割の子供は小学生時代の間に治ると言われています。

 

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気管支炎と喘息の大きな違いについて

 

気管支炎と喘息とで最もわかりやすい違いは、呼吸音と陥没呼吸です。

喘息の場合、「ヒューヒュー」という音が胸あたりから聴こえ、息を吸い込むときに胸の一部が陥没する陥没呼吸という状態が見られます。

気管支炎の場合、そのような症状はほとんどみられません。

 

 

気管支炎と喘息の診断について

カルテと聴診器

気管支炎の診断

気管支炎と疑われる場合、診断は症状を診るだけでの判断の場合もありますし、複数検査をする場合もあります。

特に咳が長期間続く場合は、肺炎の可能性がでてきますので、胸部X線撮影などの検査が必要になってきます。

検査は「肺炎をおこしているか」を確認する目的でおこなわれ、「肺炎ではない」と判断されて気管支炎と診断されるようです。

 

喘息の診断

喘息と疑われる場合は、喘息を判断するために次のような検査がおこなわれます。

 

胸部レントゲン検査

この検査は、喘息の症状と似た他の疾患との判別や、合併症(肺炎など)を知るためにおこないます。

 

血液検査

液検査では、どのようなものにアレルギー反応が起こるか、またどのようなものに強く反応するかを検査します。
またこの検査では、26種類ものアレルギーについて検査することができます。

 

呼吸機能検査

呼吸器の検査では一般的にスパイロメーターという呼吸機能を調べる機械を使って喘息かどうかを検査します。

検査方法は、息を思いっきり吸って、1秒間で吐き出した量を測定するというものです。

 

気道過敏性試験

発作がおきやすくなる薬を使用し、気道の過敏度を測定します。

 

おわりに

 

いかがでしたか?

このように気管支炎と喘息の症状は似ていますが、病態はまったく異なったものです。

ですが、どちらも気管支に炎症がおこっていますので、こまめに水分補給をする、体を冷やさない、タバコやタバコの煙に気をつける、湿度に気をつけるといったことに注意して安静にすることが大切です。

また少しおかしいと感じたら、はやめに病院へ行くことで症状の悪化を最小限におさえることができますので、違和感を感じたらとりあえず病院へ行くことをおすすめします。