不眠症は最近よく耳にされる病気と思います。

数日の間、何かが気になってよく眠れないなので次の日も疲れが抜けない。

 

このような状態は皆さんも経験されているのではないでしょうか。

これが連日にわたって続くのが不眠症です。

 

仕事をしている方はもちろん、主婦や子育てをしている女性の方などにとっても、このような症状が起こるのは大変なことです。

そのような事態にならないように、この記事では不眠症の改善方法と予防や対策方法をお伝えしていきたいと思います。

 

 

不眠症とは

 

以前と比較して

 

・なかなか眠れない

・寝ても途中で目が覚めてしまう

・どうしても早く起きてしまう

・どうも眠りが浅い

 

一日二日ではなく、そのような状態がしばらく続きます。

その影響で、日中ぼーっとしてしまう、疲れが抜けない、注意力低下など、日常生活にさまざまな支障があらわれます。

 

40代では10%ほどですが、50代から17%に増え、80代過ぎでは20%の方が不眠症を発症しているとされています。

女性にやや多く、世界的にみれば3人に1人、今の日本では高齢者の方で5人に1人が不眠症ともいわれており、今後さらに増える可能性があると考えられています。

 

不眠症が悪化すると、極度に注意力が低下し、重大な事件や事故をおこす可能性が高まります。

抜けない疲れが体にも影響をおよぼし、体の病気になることもあるでしょう。

また不眠の原因がストレスや不安である場合が強くなったときには、不眠ではなく直接体に作用して不調をきたすこともあります。

そして「眠れないこと」という症状自体がストレスの原因になり、さらにストレスが強くなるというような悪循環な状態をひき起こし、精神的な病気を発症してしまう可能性もあります。

このようにして不眠症はうつ病や神経症など他の精神病の入り口になることが多いのです。

特にお年寄りの場合は、ボケ症状、老人性うつ、認知症にもつながりかねませんので、早めの発見と治療が必要です。

 

 

不眠症についての説明とチェック

 

 

不眠症は、睡眠障害のうちの一つで不眠症だけで、さらに11分類されています。

これらは睡眠障害国際分類(ICSD)で規定されているもので、不眠症は、眠ることができないという病気(原発性不眠)と他の原因によって引きおこされる不眠(続発性不眠)に分けられます。

 

これらの下にさまざまな要因が定義されています。

さまざまな要因が複数にわたって発症することが多く、その診察は専門医による問診とアンケートのような検査で行われます。

施設にもよりますが、お年寄りであれば脳の画像検査もおこなわれます。

脳の萎縮などによる認知症の可能性もあるからです。

不眠症の一般的基準がICSDに規定されてものは、このようなものです。

 

・寝付きが悪い

・寝ても目が覚めてしまう

・朝早く起きてしまう

・寝ても回復感がない

・寝た気がしない

 

このような訴えが一時的ではなく、連日のように続きます。

このよく眠れない状態が、寝るための環境づくりや、時間確保などが適切であるにも関わらず、改善できない。

そして次のような日中の障害を一つ以上訴える。

 

・疲れが抜けない

・体がだるい

・注意力や集中力、記憶力の低下

・社会生活上または職場や学校で活動に支障が出る
または業績が下がる

・気分がすぐれない

・イライラする

・日中におこる眠気

・やる気や気力といった自発性の低下

・普段の生活や職場でまたは運転中に、過失や事故を起こしやすい

・寝る時間が短いことに応じた体の緊張感、頭痛
または胃腸症状が認められる

・寝られないことについて心配したり悩んだりする

 

 

この一般的基準に当てはまっている方は診察を受けてみてはどうでしょうか。

またお年寄りや子供といった家族内でこのような症状の方がいれば、診察を受けるようにすすめることを考えてみてもよいと思います。

不眠症は家族が発見することも多く治療にも家族の協力が必要になる場合が多いものです。

 

 

不眠症かなと思ったら

 

受診するのは何科?

精神科、もしくは心療内科の診療所やクリニックを受診すべきです。

不眠症は精神科の枠内の病気なので専門の医師による診察が不可欠です。

恥ずかしがらずに受けてください。

 

薬について

処方される睡眠薬には、気分を楽にすることで寝ることをうながす薬と、脳の活動状態をおさえて眠くさせる薬があります。

不眠症が軽い状態、気分的なものであれば気分を楽にさせる薬が処方されるでしょう。

 

また睡眠薬は作用時間で使い分けされます。

寝付きが悪い方には、すぐ効き効果時間の短いタイプ。

途中で起きてしまう方や、朝早く起きてしまう方にはそれぞれに合わせた効果時間の薬が処方されます。

効果時間の長いもの、強いものは次の日に影響が残ることがあります。

 

不眠症のみならず精神科の薬に関しては、きちんと服用時間や期間を守ることが大切です。

薬を勝手に止めたり続けたりすると根本的な治療にならない場合があります。

もし、効きが強くて日常生活に支障が出る場合には電話でも構わないので、病院に連絡して指示をあおぎましょう。

 

不眠症にならないために

 

ほとんどの方は、精神的なストレスが原因ということが多いです。

その場合も含め、予防法として以下のことに注意しましょう。

 

 

予防として

まず第一に、寝ることにこだわらないことが大切です。

長時間寝ないとダメだといった意識が強くなると逆に眠れなくなるものです。

睡眠には個人差もありますし、眠くなったら寝るといった感じでいいでしょう。

 

眠ければ昼寝でも構いません。

「眠くなったら寝る」このタイミングを毎日一定にすることを目標にしましょう。

 

朝起きたらまずは陽の光を浴びるようにしましょう。

体は日光を浴びてから14時間程度で眠くなるといわれています。

生活リズムをつかさどる体内時計を整える働きがあります。

 

日中は適度に体を動かすことも大切です。

毎日規則的に軽い運動をすることで、疲れて睡眠をうながします。

腸の動きもよくなるので、便秘気味の方にも有効です。

 

ストレスについて

心配事や不安が強いと眠れなくなるものです。

健康的にストレスを解消する方法に取り組むべきです。

 

そして不眠で悩むこともストレスの原因になるので注意してください。

寝る前には心と体を静めるように努めましょう。

しかしあまりに、寝ることを意識してしまうのはよくありません。

音楽や長風呂など自分自身が自然にリラックスできることをおこないましょう。

 

刺激物の摂取

カフェインといった刺激物を夜はとらないことです。

逆に日中はカフェインを取ることで覚醒し活動や運動することで夜の眠気をうながすことができるでしょう。

 

カフェインは体が慣れてしまう(耐性)ことが多い物質なので、どんどん摂取量が増える可能性があります。

他の健康被害の可能性も出てきますので一日の飲む量には注意します。

 

いろいろな研究がありますが、一日250ミリグラム、コーヒー三杯程度が限度と言われています。

目安にすると良いでしょう。

寝酒はだめです。

最初は眠れるかもしれませんが、習慣になってしまうと、どんどん量が増えていき、アルコール中毒や健康に悪影響をおよぼします。

またアルコールを使って寝ても、眠りが浅く、途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)することが多いです。

 

寝るための環境づくり

快適な寝室も大切です。

寝具や枕の高さなどゆったり眠れる環境づくりにも気を配りましょう。

暗く(薄暗く)することも重要です。

明るいと無意識のうちに眠りの浅さの原因になるようです。

 

おわりに

 

不眠症は精神科の枠内の病気です。

きちんとした診断や治療を受けるためには専門の医者の診察が欠かせません。

精神科や心療内科には行きたくない、他でも薬は出してもらえるから、ではなく一度はきちんと診察を受けるべきでしょう。

 

子供やお年寄りの不眠症は、家族や周りの人による気づきも重要です。

その場合は診察するようにうながしましょう。

その際は治療に際しても協力をおしまないでください。

 

特にお年寄りの場合は不眠症から始まり、ボケ症状、老人性うつ、認知症につながる可能性があり、早めの対応が大切です。

人は眠くなったら寝ます、夜の決まった時間帯に眠くなるような生活習慣を心がけましょう。