便秘を解消するために食事や日常生活を見直すのはもちろんですが、それ以外にもツボを刺激するという方法もあります。

便秘に効果的とされているツボは体の様々なところに点在し、その中には即効性を期待できるものもあります。

「ツボで便秘が治るなんて…」と疑ってしまう人もいると思いますが、実際効果があったという人も多くおられます。

頑固な便秘に悩んでいる人は一度試してみるのも良いのではないでしょうか。

この記事では、便秘とツボの関係や、便秘解消に役立つツボについて見ていきたいと思います。

 

1.便秘とツボとの関係

 

「ツボ」とはよく耳にする言葉だと思いますが、ツボとは実際なんなのでしょうか?

ツボとは東洋医学に基づいたもので「経穴(けいつい)」と呼ばれています。

ツボは体全身で300個以上あり体の様々な器官と繋がっていて、主に内蔵と深い関係があると言われています。

そのため、腸の機能を向上させる効果が期待でき、また便秘の要因となるストレスや自律神経に関係するツボもあるため便秘解消につながるとされています。

なお、ツボを押すことは薬の飲めない妊婦さんにもおすすめで、母体や赤ちゃんに負担をかけずに便秘の解消を図ることができます。

先述しましたが便秘に効くツボの場所は、手・足・お腹・背中といった様々なところにありますので一つずつ見ていきましょう。

※指圧は1か所につき3回から5回程度が適切です。

 

2.便秘を解消できる手のツボ

 

手のツボは場所を選ばずに刺激することができ、知っておけば仕事や家事の合間などいつでもどこでも押せます。

ぜひ知っていただき習慣にしてください。

手のツボには次のようなものがあります。

 

・合谷(ごうこく)

・神門(しんもん)

・間使(かんし)

・支溝(しこう)

 

2-1.合谷(ごうこく)

合谷は手の甲側にあるツボで、親指と人差し指の付け根の骨と骨の間にある、くぼんだ部分に位置するツボです。

このツボは比較的簡単に見つけられ、便秘のみならず様々な症状に効果がある「万能のツボ」と呼ばれています。

肩こり・頭痛・睡眠障害・精神不安などに効くと言われており、最も脳に刺激が伝わりやすいツボとも言われます。
ツボの押さえ方としては、反対の手の親指と人差し指ではさむように押さえましょう。

 

2-2.神門(しんもん)

神門は、手の平側の小指の下、手首の付け根に位置するツボです。

ツボの探しかたは、手の平を上に向けて、手の平側の小指から手首にまっすぐ線を下ろすと、骨と筋の間にくぼみがあります。

そこが神門と呼ばれるツボです。

ストレス軽減・動悸・自律神経の調整などの効果を期待できます。

ツボの押さえ方は、反対の手の親指で手首を支えるようにして人差し指で押していきます。

 

2-3.間使(かんし)

間使は前腕の中心あたりにあるツボです。

手の平側の手首から指5本分肘に近づいたところの中心である筋の部分に位置します。

間使を刺激することで、腸の蠕動運動が活発になり便秘の改善を期待できます。

また、便秘以外にも、胃痛・嘔吐・月経過多などに効果があると言われています。

反対の手の親指を使って押していきますが、すこし痛いくらいの強さで押していくのが効果的です。

 

2-4.支溝(しこう)

支溝は手の甲側の手首から指3本分、肘に近づいたところの中心に位置するツボです。

支溝はあらゆる便秘に対して効果があると言われており、「便秘の名穴」と呼ばれる有名なツボです。

便秘以外にも、目の充血や痛み・耳鳴りや難聴に効果があると言われています。

こちらも反対の手の親指を使って押していきます。

 

3・便秘を解消できる足のツボ

 

「ツボ」といえば、「足を指圧する」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

実際に足にはたくさんのツボがあり、もちろん便秘に効果的とされるツボも存在します。

足ツボは手と同じく、自分で押して刺激を与えやすいので効果もわかりやすい場所と言えますね。

ツボは体の左右対称に位置しているので、片方だけではなく左右の両足を同じように交互に押していってあげましょう。

足のツボには次のようなものがあります。

 

・厲兌(れいだ)

・足三里(あしさんり)

・三陰交(さんいんこう)

 

3-1.厲兌(れいだ)

厲兌は足の第二指(人差し指)にあるツボです。

爪の生え際の横(外側である中指寄り)に位置しており、胃腸の調子が悪い時に押さえると強く痛みを感じるため、非常に探しやすいツボです。

押さえるコツとしては、痛みを感じる部分をつまみ上げるように押していくが良いでしょう。

また、厲兌は便秘の他にも、むくみ・狡猾・胃腸病変・過食などの症状を改善する効果もあります。

 

3-2.足三里(あしさんり)

足三里は膝にあるツボで、膝の皿の下部分から指4本分下がったところの外側に位置します。

足三里も合谷(ごうこく)と同じく、便秘以外にも様々な効果を得られる「万能のツボ」だとされています。

便秘の原因である胃腸にはもちろんですが特に、美容効果・疲労・むくみ・体力増強・倦怠感の改善に良いとされています。

太い骨にそった位置にあるので、その骨を外側から中指や親指を使って押すイメージで指圧してください。

 

3-3.三陰交(さんいんこう)

三陰交は足首の内側にあるツボで、内くるぶしから指4本分上に位置しており、その部分の骨のきわを押していきます。

上から人差し指で骨を引っ掛けるような感じで指圧すると良いですが、押すとほとんどの人が痛みを感じますのでほどほどの力で押していきましょう。

三陰交は内臓器官である消化器・肝臓・腎臓などの働きをサポートし、便秘以外にも生理痛や冷え性、更年期などにも効果があると言われています。

 

3-4.足ツボを押す時の注意点

足ツボを指圧し、マッサージする際は足を冷やさないように気をつけましょう。

冬場などに片方の足を指圧している間、知らず知らずのうちにもう片方の足が冷えてしまうということがよくあります。

膝掛けになるような物を用意して、指圧していない方の足はなるべく暖めるようにしましょう。

 

4.便秘を解消できるお腹のツボ

 

便秘を解消するのに効果的なツボは手や足など様々な所にありますが、患部に近いお腹のツボは他の場所にあるツボに比べて即効性が高いとされています。

お腹のツボを押すことで直接的に腸を刺激することにもなり、腸のマッサージのような効果も期待できます。

便秘に対して即効性があるツボなので、朝起きた時、また朝一番のトイレの中でツボを刺激してみるのも良いでしょう。

お腹は様々な臓器があるデリケートな部分ですので、ツボを指圧する際は力を入れすぎないように注意しましょう。

 

お腹のツボには次のようなものがあります。

 

・大巨(だいこ)

・中かん(ちゅうかん)

・気海(きかい)

 

4-1.大巨(だいこ)

大巨はおへそのやや下の左右2箇所にあるツボです。

正確には、おへその中心から親指の幅2本分外側、そこから更に親指2本分真下に下がった所に位置します。

大巨はよくテレビなどで便秘に効果的なツボとして紹介され、便秘になった時はまずこのツボを刺激するのが良いと言われていますね。

便秘の状態では、この部分が硬くなっていることが多いので探しだしやすいツボの一つです。

また、便秘以外にも不眠症・動悸・下痢・消化不良などに効果があると言われています。

 

4-2.中かん(ちゅうかん)

中かんは、みぞおちとおへその中間にあるツボで、正中線上に位置します。

中かんは便秘にも効果的ですが、胃の不調全般に効果があるツボです。

消化不良・食欲不振・下痢・胃酸過多・胃炎などに効果があるとされています。

両手の指を揃えて使い、刺激していきましょう。

 

4ー3.気海(きかい)

気海はおへその真下「丹田」と呼ばれる場所にあるツボで、正中線上に位置します。

気の流れを良くして体と心の調子を整えてくれる効果があります。

便秘にももちろん効果のあるツボですが、他にも、滋養強壮・前立腺疾患・生理痛・月経不順に良いとされています。

人差し指と中指を揃えゆっくり押していきましょう。

また、中かんと気海は両方とも一直線上にあるので、上下させながら押していくことで両方を刺激することができます。

 

5.便秘に効果のある背中のツボ

 

背中のツボは、胃腸から近いところにあるため便秘にも効果があると言われていますが、手・足・お腹などのツボと違い自分1人では押しづらい場所にあることもあります。

ツボの位置に手が届いても、思うように力を入れれないといった状態になってしまうこともあるため、なるべく家族の人などに手伝ってもらうことをおすすめします。

 

背中には次のようなものがあります。

 

・便秘点(べんぴてん)

・大腸兪(だいちょうゆ)

 

5-1.便秘点(べんぴてん)

便秘点は背中にあるツボで、左右に1つずつあります。

肋骨の一番下の部分から指2本分下、背骨から左右共に指4本分外側の場所に位置します。

「便秘にはこのツボ!」というような名前のツボですが、その名の通り、腸の近くにあるため便秘に対し高い効果を期待できるツボです。

便秘の人はまずこのツボを試してみると良いのではないでしょか。

自分で指圧する場合は、くびれに手を置くと押しやすいですよ。

「前ならえ」で一番前の人がするポーズのような感じです。

そして上体をひねらしながら左右交互に押していくと力が入りやすいです。

 

5-2.大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪は腰のあたりにあるツボで、左右に一つずつあります。

ベルトをつけている高さにあり、背骨から指2本分外側に位置します。

主に大腸に効果的なツボですが、便秘にも非常に効果的なツボとされています。

それ以外にも、痔・下痢・腰痛などに効果があるようですね。

おすすめのツボを押す方法としては、握りこぶしをツボに添えてあお向けに寝ます。

そして膝を立てて左右に動かすことで体重がこぶしの部分にかかり指圧できるので、力を使わずに押すことができます。

 

まとめ

 

便秘に効果的なツボを紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?

ツボは便秘だけではなく、様々な不調を改善するのに効果があるとされています。

簡単にできるものなのでぜひ試してみてください。

また、ツボ押しは継続することでさらに効果がでてきやすくなります。

 

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ツボ押しは薬の飲めない妊娠中の方にもおすすめですが、妊娠中の方は念のため検診の時などに産婦人科医に相談してみてください。

自己判断でツボを押してしまうと、時期によっては子宮収縮を早めてしまうなどの影響がある場合があります。